開発室日記vol.56「思へば懐かし、な夏コミレポート」 2009/08/24 22:49
あれはそう、たしか二〇〇九年の八月十三日のことじゃ。
何をするにしても準備というものがあってのう。
まだ血気盛んじゃったわしらは、意気揚々と本陣の設営に向かったのじゃ。
まだ大枠のみの状態。
さしずめ白無垢といったところかの。
そういえば今回は陣の上に旗印を用意しておった。
皆、気づいてくれたかのう?
祭り本番さながらの蒸し暑さの中、設営開始の合図と共に鬨の声を挙げる者達。
部隊は内装隊、外装隊、そして搬入隊の三つに分かれ、
対立や協力、裏切りや策謀を越えて、共に汗を流しながらひとつの陣を作っていったのじゃ。
内装隊(ましこ隊)の様子。
「僕が押さえている間に早くっ!」
「馬鹿なこと言ってるんじゃねぇ!
一緒に帰るって約束しただろうが!?」
パネル貼り付け画像)外装隊(蒼樹隊)の様子。
「俺はもう...駄目だ......俺ごと貼りつけてくれ......」
「何言ってやがる!
そんなこと出来るわけねぇだろっ!」
(まあ当然じゃの)
搬入隊が作った主戦力のひとつ。
レンレンレンレンレンレーーーーーーン!!!
なんぞ興奮しておる奴が一人おったのう。
こちらも主戦力の本セットに入る原画集。
ぐぅ~~~~~りぃ~~~~~~~!
ここにも興奮しておる奴が。
なんじゃ、さっきと同じ奴か。
こうして出来上がったのがこの陣。
蒼天の陣とでも呼ぼうかの。
(↑ いいことを言ったと思っている)
我ながら満足のいく出来じゃわい。
そして祭りの初日。
古くからの言い伝え通り、まるで合戦の様相を見せたこの日は、
後に"しぃ漆拾陸(ななじゅうろく)の大祭"として語り継がれることになるじゃろう。
士気を上げるためにも欠かせない旗。
「オール・〇イル・ルリタニア!」
「凰国に栄光あれ!」
「マリーさんのためなら!」
「レンレンレンレーーーン!」(うるさい)
入口と出口を護りたもう女神が描かれておる。
迷うことなくレジに進めるのも、
彼女たちの導きがあってこそじゃ。
聖剣と呼ぶにふさわしい、
スウェーデンボルグの鍵留。
値札を作るのを忘れておったわい......。
これは販売稽古の様子じゃな。
二次元という別の世界から顕現した
売り子さんの衣装は、ある意味では
巫女服と言えるかもしれんのう。(意味不明)
開始の太鼓が鳴り響き、
陣の前はたちまちお客様で埋め尽くされたそうな。
行列が溢れてしまってのう......
陣から少し離れた場所に、
列を分けさせてもらうことになったのじゃ。
足りない、まだまだ足りないっ!
「俺の右手がセット作りでマッハなんだが......」
画像右側にいる人物は、後にそう語ったそうな。
そんな彼らの活躍もあってか、
無料配布が始まる前には
幾分穏やかさを感じられるようになっていたのう。
午後参時。
"しぃ漆拾陸(ななじゅうろく)の祭り"における、
物販と双璧をなす催し
"ぽすたー無料配布"の始まりじゃ!
これだけの人に集まっていただいて有難い限り、
と思っていたのじゃが......
なんとあそこから折り返して
最終的にここまでの長さに!
ぽすたーはもちろん彼女たちの手渡し。
円滑な進行にご協力いただいたお陰で、
配布イベントは滞り無く終了じゃ。
感謝の気持ちでいっぱいじゃわい。
三日間通して
『シュガーコートフリークス』の
イメージイラストを彷彿させる
見事な天気になったのも思い出に残っておる。
思わずヒロインが四人、
どこかに飛んでいるのでは?
と探してしまったのはわしだけではあるまい。
最終日の無料配布の列は
坂道になっておった。
炎天下、最後尾まで坂を下り、
配布開始とともに坂を上がる。
苦行とも言えるその行為を
愚痴ひとつこぼさず行なう皆の姿に、
人間の美しさを見た気がするぞ。
始まりがあれば終わりがある。
どうしてもこの時間は
湿っぽい気分になってしまうわい。
お陰様で物販・無料配布ともに予想以上に盛り上がった夏コミも無事終了。
沢山の方のご来場と、列形成やイベント進行へのご協力に大いに感謝致します。
待機列の形成などで色々とお世話になったAXL様、ホワイトキャンバス様をはじめとする
近隣ブースの方々、
そして準備会事務局の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。
次回もまた、皆さんとイベントでお会いできることを楽しみにしつつ、
『シュガーコートフリークス』の開発を進めていきたいと思います。
今回も御来場ありがとうございました!
※※
皆を蘇生させた魔法の道具。
「辛くなったら踏む」
こやつに何度窮地を救われたことか......。
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